大釜温泉は、昔の小学校舎を改造した建物を宿として利用している一風変わった温泉旅館。
そんなわけで、館内は古い学校の雰囲気を感じる。
宿の前には足湯があり、誰でも湯を楽しむことでできる。
大釜温泉の入湯記
大釜温泉の建物は、古い小学校の校舎を移築して改造したものだ。
宿の前にある門柱がいかにも学校らしい。
古い建物ということだが、中はとてもキレイで清掃も行き届いている。
学校の廊下にあたる場所を通って、脱衣所へ。
幸い、先客はいない。
午前中とはいえ、人気の乳頭温泉で静かに入浴できるのは、全く幸運なことだ。
乳頭温泉は混浴が多い温泉地として有名だが、大釜温泉は内湯、露天とも男女別。
内湯
広い内湯
浴槽
窓の奥は露天風呂
内湯は、長方形のシンプルな浴槽がひとつだけというきわめてシンプルなもの。
浴室の壁は、東北の温泉らしく青森ヒバと思しき木でできているが、窓が大きくとられており、とても明るい。
この内湯、洗い場に比べて浴槽が極端に大きい。
体を洗うことよりも、お湯を楽しむことに重点を置いているようだ。
これも湯にこだわりがある証拠か?
湯温はちょうどよく、浸かっていてとても気持ちイイ。
湯色はグレーと茶色の中間あたりでかなり濁っている。
飲泉はできないことになっているが、ためしに舐めてみるとかなり酸っぱかった。さすが乳頭温泉随一の強酸性温泉ということだけある。
露天風呂
大きく採られた窓の向こう側には露天風呂がある。
露天風呂は浴槽が2つある。一方は親子で入るのにちょうどいい小ぶりのもの。
もう一方は大きめのシンプルな長方形のもの。
冬期の雪除けのためか、一部に波板の屋根がかかっているのが少々景観を乱しているようで残念だった。
また、露天風呂のすぐ横が駐車場になっているため、フェンスが立てられており、景色を楽しむことはできない。
とは言え、最初から最後まで乳頭温泉の湯を独り占めできるというのは幸運だった。