妙乃湯温泉は、乳頭温泉の宿の中でも特に女性に人気が高い宿。
ガイドブックや旅行雑誌はもちろん、女性誌などでも取り上げられるほど。
館内も、若い女性を意識した造りとなっていて、
インテリアや飾られている花など空間設計も女性向き。
一般的には入りづらい 混浴も、女性にも入りやすいように配慮されている。
妙乃湯温泉の入湯記
妙乃湯の建物は道路に面しているのだが、道路からはまるでホテルのレストランのような食堂が見える。
館内も、女性を意識した雰囲気が強く感じられる趣きだ。
こぎれいな洗面台には水鉢が添えられ、中には花びらが入っていて沢ガニが飼われているなど、演出は満天。
浴場は、玄関から洒落っ気たっぷりの廊下を少し進んだ奥にある。
脱衣所はとても清潔に保たれている。
一方浴室のほうは、黒が貴重のリゾート温泉のような雰囲気だ。
黒湯温泉、孫六温泉など他の乳頭温泉とは大きく雰囲気は異なり、まるで別世界だ。
2つある内湯の浴槽はいずれもあまり大きくない。奥のほうの浴槽に浸かってみたが、熱過ぎて長湯できなかったので、手間の浴槽に浸かる。
混浴露天風呂も女性向け
露天風呂とそこから見える砂防ダム
内湯から通路を進み、混浴露天風呂のほうへ行ってみる。
一般的に混浴露天風呂は、男女共用といいながらも、「男性用の風呂に女性も入れますよ」という形状になっている場合が多いが、妙乃湯に関しては、まったくの男女平等だ。
男女とも、内湯からややくねり曲がった通路を通ることにより、内湯の様子はうかがえないし、通路から人がいる甲斐ないかも確認できる作りになっているので、女性も出て来やすい。
我々家族が入っている間は、若いカップルや子連れの家族が混浴を楽しんでいた。
露天風呂の目の前には砂防ダムが見える。
「滝のようですばらしい」と言うこともできるし、「こんなところに人工物があって残念」と捉えることもできる、賛否両論の景観だ。
金の湯と銀の湯の2本の色が異なった源泉がある妙乃湯温泉だが、 内湯では暗くてお湯の色がよくわからなかった。
でもが、露天風呂ではお湯が茶色く濁った色が様子がよくわかる。まるで土と水を混ぜたような茶色っぽい色だ。
女性向けだけあって設備も充実
内湯のほうへ戻って、子供の体を洗う。
乳頭温泉ではシャンプーや石鹸などの設備がない施設が多いが、
さすが妙乃湯、ちゃんと設備も充実している。洗い場の数もたくさんある。
施設としては決して秘湯と言えるものではないが、女性に人気の宿となっているということは、結果論から考えても、女性向けには秘湯といえども一定の設備が整った場所が受けるのだろうと感じた。